作文帳

6分前

朝顔

萎びた朝顔にどこへも行けない私たち。今日も悲しい言葉を聞く。

ねえねえ里へ帰るのですか。私は1人でも生きていけるので、山の葉色は緑色。

素敵だね、どう考えても素敵なのです。藍色の瞳は、甲斐性もなく夢を見る。窓辺には猫を走らせて、温かい日差しがぬいぐるみを包む。ようやく目を覚ましたあなたは眠そうに目をシバシバさせる。昨晩あなたが言ったこと思い出して苦しくなるのです。おはようと言えるのは幸せなことなので、いいのよ。

「マチ針見つけました。」

昨日私が縫い付けたズボンにマチ針が残ったままだった。怖いわねえ。朝日はこちらを見ていないけれど、私をあったかくしてくれます。