作文帳

6分前

志村正彦上映曾

今日(7月6日)、志村正彦上映曾に行ってきた。スクリーンを通して見るだけだし、DVD買えばいいだけだったかなーとも思ってたけど、ほんとにほんとに行ってよかった。

富士山駅に着いて、時間があったから待合室でたい焼き食べた。フジファブリックファンらしき人もちらほらいた。フジファブファンってなんかなんとなーくわかるなぁって思った。

ふじさんホールまで歩いた。その間、自販機の近くにいた通りすがりのおじちゃんが、ジュース奢ってくれた。方言きつくて何言ってるかわかんなかったけど、優しすぎてびっくりするね。若い人珍しいんかな。イヤホン聴いてたから最初何だ?と思ったけど自販機にお金入れてくれてね。にこにこしてた。

富士吉田市はなーんもないけどいいとこだなぁってしんみりする。ほんとなーんもなかったけど笑(失礼)なんもないとか言って富士山あるからな。日本一の。これは失敬。

でも他所者が初めて行って、なにもないけどいいなぁって思うってなんか不思議だよね。志村の力だとは思うけど。

書きながらスパイダーとバレリーナ聴いてたらしんどくなってきた。志村好きどうしよう。

そう、志村への愛がさらに膨らんでしまった。

上映会、志村はほんとに音楽を愛して真摯に向き合ってきたんだな、ってことが切なくなるほど伝わってきた。フジファブリックの未来を語る志村を見るのは切なくて切なくて胸がはちきれそう。あんなに楽しそうにライブしてて、フジQのライブをあんなに楽しみにしてて、まだまだ30年は続けます、って言ってて。どうしようもない気持ちになる。そう、志村への気持ちはどうしようもなくて苦しい。やるせない。こんな気持ちを志村はよく歌にしてたよね。それがなんだか凄いなと思う。志村が書いたのに、私たちから志村への気持ちと同じ。不思議。

志村はこのアルバム(クロニクル)がだめだったらもう俺はいい、みたいなこと言ってた。それほど志村のすべてをつぎ込んで全身全霊で作った音楽だということだ。あと、すべてノンフィクションだと言ってた。全部志村の本音。本音って言うとなんか薄っぺらいけど。それ思えば思うほど志村という人間が好きだ。クロニクル、私が思ってることと同じだぁって歌詞がいっぱいある。

 

若いそうくんが、フジファブリックは、続けることが一番大事だ、って言ってて、そして今こうして続いてて、初志貫徹。それってすごいことだ。今のフジファブリックはなによりそうくんの努力があるからこそ続いているわけで。なんか、このバンドがすごく好きだと改めて思った。

志村はほんとに生き生きしてた。死んでほしくなかった。生きててほしかった。最初のほう、映像が乱れて一回やり直しになったんだよね。これは志村への愛ゆえの思い込みだと思われるかもしれないが、志村が出てくるととたんに映像が停止して、飛んだりしてた。そうくんとかダイちゃんが出てきても大丈夫なのに。てかあんな粗相があっても、フジファブリックファンのみなさんは笑って全然気にしてなくてすごいほんとにみんないい人すぎて笑った。いい空間すぎて感動した。

きてる人は大半が女性だったけど、みんないい人そうで、ほんとに優しそうな人ばっかりいて、なんか笑いそうだった。服のセンスもみんな似てて笑いそうだった。カラフルな森みたいな服着てる人いっぱいいた。私のお母さん世代も多いし、まぁだいたいは30代かな、って人だったかな。たまに私と同世代くらいの子もいた。私と同世代の子はたぶん、志村がいなくなってから知ったんだろうな。私と同じように。亡くなったのつまり私が10歳の頃だし。

 

上映曾が終わってから、志村正彦展の列にならんだ。まじクソ並んだ笑 30分は並んだ。ゴンチャぐらい並んだ。まぁ志村のためなら全然構わない。志村の写真がたくさん飾ってあった。まじかわいいなおい。ほんっとにかわいいよあんた。なにがどうなってこんなにかわいんだ。トンボ見つめる志村正彦はMVP。五周年ライブの志村の格好もいいよねぇ。あの白いふわふわの帽子と緩いズボン。はーかわええ。目おっきい。きらきらしてる。澄んでる。真ん中にでっかい志村がいた。お葬式?のとき飾られてたやつ。かっこいい。はぁ。かっこいい。衣装も飾ってあった。デビュー前あたりとは顔変わったよねぇ。どっちもいいけど。かわいさ増した。なにそれ。歳をとるごとにかわいさ増すってどういうこっちゃ。幼少期の志村もいた。思った以上にもさかった笑 短髪の志村初めてみた。ほんとにザ・野球少年だったんだね。てかどれが志村なのかわからんかった笑

その後富士吉田市をぶらぶらした。腹が減ったのでコンビニに行った。フジファブファンらしき同世代くらいの女の子の隣で吉田うどん食べた。話しかければよかった。月江寺駅を見に行った。ちっさくてかわいい駅だった。黒と白の猫がいて、なでた。

お墓行こうか迷ったけど、ファンの人のブログにちらっとお寺の名前書いてあったから、とりあえずそこ行ってみることにした。不安だったけどフジファブリックファンらしき女の人が入っていったから、やっぱりそこにあるんだと思って、恐る恐るお寺に入ってみた。入ったはいいけど境内と庭があるだけで、墓が見当たらないから、とりあえず聖水でお清めした。適当に進んでったらお墓はこちらっていう看板があって、そっちに歩いてった。そしたらお墓がたくさんあった。ただ、たくさんありすぎてなにがなんだかだし、勝手に墓地に入るってもしかしてすごい罰当たりなんじゃないかとそわそわした。ブログで見た感じ、コーラでいっぱいだからすぐわかると思ってたけど、全然わかんない。怖いしやめた。墓地を抜けて、寺を出た。寺の前にさっきいたフジファブリックファンらしきカップルがいた。聞くか迷ったけどやめた。カップルだし。

忠霊塔に向かった。グーグルマップ様々のいう通りに歩いてった。入り口があった。浅間山神社表参道。階段登ってった。神社があった。名前忘れた。またお清めした。まだ上に行く階段があった。うわぁーーすんごい上まである。すぐ息切れした。まじ運動不足。前の方にカップルがいて、グリコし始めた。追いつきたくないなぁと思ったけどすぐやめて走り出した。よかった。さっさと行ってくれ。10分くらい登ったんでしょうか。やっと階段なくなった。忠霊塔、あった。疲れた。息切れした。

でも、眺めがとってもよい。富士吉田市が一望できる。家があって学校があって、電車がゆっくり走ってて。山に囲まれてる。くもりでまったく富士山は見えなかった。晴れてたら富士山見えるのかぁ。すごいなぁ。志村はこんな大変な道のりを経てしょっちゅうここまで来ていたのか笑 すごいな笑 いつもの丘っていうくらいだからな。体力あるな。展望台までまた少し登った。よく写真でみる景色(富士山なし)がすぐ目の前に。文字通り雲隠れした富士山。まさか日本一の存在感の山がそこにあるなんてまったく信じられない。残念だけど、天気予報みて期待してなかったから、また来た時に見れたらいいと思った。志村も雲だらけの日だってこの丘からこの景色を眺めたはずだ。もう十分。でも、浮雲も銀河も、夜に丘に登ってるから、月と忠霊塔と富士山見てみたい。すごく美しいだろうなぁ。

富士吉田市の街並みがよく見えるとこでぼんやりした。その近くにあるベンチで男の子が勉強してた。いいねそれ。

また階段を下りた。これもこれで疲れる。膝が笑いそう。そんで吉田第一小学校に行ってみよう!と思い立った。グラウンドがお気に入りだったって書いてあったから。グーグルマップは、近道をしようとするあまり、こんな道通っていいの?と不安になる道を選ぶ悪いところがある。ほっそい道でちょっと怖かった。それにしても、踏切一つとっても、情緒あふれてるこの街。小学校あった。まぁ、普通に小学校よな、って気持ちで行ったんけど、でもなんか違った。すごいこじんまりしてた。なんか、すごい、うわぁ…ってノスタルジーを感じたのである…。グラウンドでは男の子たちが遊んでた。「次色鬼なー!!」とか言ってた。そういや土曜日なのに学校にいるのな。この少年たちも、志村たちと同じようにこのグラウンドが好きなんかな。

引き返して月江寺駅に帰ろうと思ったんだけど、またお寺通ったら、やっぱりもう一回チャレンジしてみようと思って、吸い込まれるようにお寺に入ってった。墓地にずんずん入ってった。さっきは奥の方に行ってなかったし、ファンらしき人が奥の方から出てくるの見たから、奥にあるんかなと思ってずんずん入ってった。薄暗い空から霧雨が降ってしっとりしてて神秘的だった。なんか出そう。やっぱりないなぁ、ないのかなぁ。あっ。

右の方の墓の列を見たら、線香の煙が立ってるお墓があった。そっちの方に向かってくと、あ、これだってわかった。コーラとお花がいっぱいお供えしてあった。溢れるくらい。お墓に愛が溢れてた。花束にたくさんのコーラに、タバコに、ミルク飴もあった。志村ミルク飴好きなんだ、知らなかった。よく考えたら自分なにも持ってきてなくて、お気に入りのかりんのど飴があったんで、こんなんで悪いがそれをお供えした。志村にも謝った。こんなんですみません、って。喉にはいいですよ、って。最初はただ心の中で話しかけてたけど、声に出して伝えた方が伝わる気がした。一回お墓を去ったけど、また戻ってもうちょい喋った。志村がそこにいる気がした。ほんとに。聞いてくれてる気がした。会えてよかったと思った。大好きだ。涙が溢れて止まらなかった。だからちゃんと喋れなかった。もっと伝えたい気持ちはたくさん溢れてたけど、言葉で言える気持ちって意外と少ないなと思った。とにかく、あなたが好き、あなたの作った歌が好き。生まれてきてくれてありがとう。志村の今が幸せでありますように。

お墓まで志村が導いてくれた気がした。お墓参りできてほんとによかった。ほんとにほんとによかった。

下吉田駅まで歩いた。その道中で、若者のすべてのチャイムが流れた。聴けると思ってなかったからすごく嬉しかった!いい町だなぁ、志村ほんとに愛されてるね。ああ愛で溢れてるなぁ。

下吉田駅にも上映曾のポスターがあった。トーマス柄の電車があって写真撮った。私はちなみにトーマスのことも愛している。だから嬉しかった。下吉田駅は、こじんまりしてるちっちゃな駅だったけど、きれいな純和風だった。線路を渡ってホームに行かなきゃみたいで、そこにある踏切が、壊れかけの器械みたいな、ぎりぎり動いてます、って感じでカンカンいってて愛おしかった。

電車に乗り込んで、富士山駅に着いた。また来たで〜もう帰るで〜ありがとなー富士吉田市。いい町だったえ〜。